国立医学部に合格するためには英語と数学の学力を高いレベルで安定させることが不可欠です。
どの程度のレベルが必要になるかというと、たとえばセンター試験レベルの問題であれば安定して9割、2次試験レベルでは難易度にもよるがだいたい6割に達する程度が最低条件と言えるでしょう。
このレベルに達せずに受かることは医学部受験においてはほぼ不可能と考えるのが現実的です。他の理系学部であれば、理科の点数によっては逆転することも不可能ではありませんが、ハイレベルな得点競争世界である医学部受験に関してはそうではありません。
「数学と英語の特徴」と「理科の特徴」と「現代文の特徴」
・英語と数学は、「入試レベルまで実力を伸ばすのために時間をかけなければならない」という特徴がある。そのため、受験勉強前半の時間の大半はこの英語と数学の2教科に力を入れることになります。
・理科は、英語と数学に比べたらですが「短期間で完成できる」という特徴があります。公式というものはほとんど存在せず、現象をしっかりと理解する必要がありますが、それができれば多くの問題を解くことができる様になります。
・現代文の特徴は、残念ながら「勉強して実力が上がる保証のない」科目であることです。この現代文だけは、いくら勉強しても思うように成績が伸びないことも少なくありません。しかし中には勉強せずともコンスタントに高得点をとれる人もいます。この差は受験勉強の効率を大きく左右してしまいます。現代文が得意なら現代文に対する勉強時間をかなり少なくすることができるが、苦手な人は伸びる保証のない現代文にかなりの勉強時間を費やさなければならないということです。
英語・数学の時期別レベル
医学部以外の学部でも英数は先行して勉強することが大切である。医学部ではどれくらいの目標で、ペースで勉強していったらいいのでしょうか。
具体的には他の理系学部志望者より半年から1年ほど前倒しするようなイメージです。
・数学のレベル
高2の秋ごろもしくは夏休み明けぐらいで、既習分野の内容は7割から8割程度の完成度(Focusやチャートは余裕∩短時間で解けるレベル)は必要です。そして、高3の4月時点でIAIIB全体が同様に8割程度の完成度を目標に頑張ってください。そして、高3の夏休み明けぐらいでで数IIIまで含めた学力レベルが完成していることを必要とします。
・英語のレベル
これは簡単のためにセンターの割合だと思ってください。
高2の夏休み明けで6割、高3の4月で8割、高3の夏休み明けで9割~10割で完成しているのが望ましいでしょう。
医学部受験に限らず、受験では英数先行型受験勉強が最も効率的です。
ぜひみなさん、このペースを参考に頑張ってください。
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