先延ばしをしてしまった経験は、誰しもあると思う。
例えば、夏休みの課題。
始めの2週間は全く手をつけず、残り3週間になってそろそろ始めるかという気持ちになる。
だけど、遊んだり、ダラダラしたりして過ごしていた癖が抜けずに、次の1週間もほとんど進まない。
次の1週間、さすがにまずいと思って、手を付けるが、量が多すぎて終わらないことに気づく。
最後の1週間、課題を終わらせるには、答えを写すしかなくなり、慌てて写して提出する。
なかには期限中に終わらない人もいる。
テスト勉強もそう。
毎週、問題集をコツコツ進めていれば、テスト直前に焦らなくて済むし、なんなら2、3周解けるかもしれない。
学校で習ったその日に解けば、復習になって、勉強の効率もとても良い。
それに気づいているんだけど、ついつい先延ばしをしてしまい、テスト前に焦る人はたくさんいると思う。
今回は、先延ばしをなるべく減らして、計画的に、効率よく、勉強を進める方法を紹介しよう。
〇 先延ばしをしてしまう人の特徴
先延ばしをするのには、理由が2つある。
①課題がつまらない
そもそも勉強があまり好きでない人は、勉強を先延ばしにしがちだ。
この場合の対策は、「勉強へのモチベーションを上げる」ということ。
モチベーションの上げ方は、以前にも紹介したので、参考にしてほしい。
②目の前の誘惑を我慢できない。
勉強以外に誘惑があると、そちらを優先してしまい、勉強が後回しにされてしまう。
勉強しようと思っても、ついYouTubeを見てしまうし、友達からLINEが来たら返信してしまうよね。
だけど、ある研究によれば、
仕事を中断して、メールをチェックし始めると、次に仕事に集中できるまでに15分かかるという結果が出ている。
勉強の途中にLINEを返すのは、15分の時間ロスと同じことなんだ。
誘惑に弱い人は、誘惑に負けないように対策をしなければいけない。
〇タイプ別 先延ばし対策
①モチベーションを上げる
勉強が好きではなくて、先延ばししてしまう人は、
勉強へのモチベーションをまず上げなくてはいけない。
モチベーションの上げ方は、別の記事でも紹介しているので、そちらも読んでほしい。
今回は、手軽にできる方法を紹介しよう。
・ご褒美効果
退屈な課題のあとに、ご褒美を用意するテクニックだ。
ご褒美はなんでもいい。一番用意しやすいのは、お菓子とかかな。
人間の面白い心理として、課題の先に楽しみなご褒美があると、課題まで楽しくなるという効果がある。
・鼓舞される仲間
一緒に勉強する人がいると、モチベーションが上がることも分かっている。
ただ、これには注意が必要だ。
仲良しな友達同士で勉強していると、おしゃべりしてしまい集中できないパターンがよくある。
きちんと勉強を頑張れる友達と勉強するようにしよう。
おしゃべりに邪魔されてしまうなら、一人で勉強したほうがよい。
②誘惑への対策
誘惑に負けないためのテクニックを紹介する。
・環境を整える
欲求をかりたてるようなものを、心理学用語で「キュー」と呼ぶ。
YouTubeやLINEが気になってしまう人は、スマホがキューになるかもしれない。
人はキューを目にしただけで、欲求が高まってしまうことがわかっている。
だから、スマホを机の上に出さないなどの工夫が必要だ。
また、部屋には様々なキューがある。
部屋が散らかっている人は、片づけてから勉強を始めるとよいだろう。
・習慣化
コツコツ勉強を進めるのなら、習慣化することが最もよい。
一度、習慣にしてしまうと、勉強をしない方が気持ち悪く思えてきたりする。
ただ今まで習慣でなかったことを、習慣にするのは難しい。
だから、まずは簡単なことから始めよう。
例えば、
「今週は毎日単語帳を開く」ということを目標にしてみる。
毎日単語を50個覚えようとするよりも、はるかに楽な目標だ。
これなら、毎日続けられそうな気がしてくるよね。
それに、単語帳を開けばどうせ何個か覚えようとするよね。(笑)
まずはこういう小さい目標から初めて、習慣化を進めていくとよいだろう。
もう1つのコツは、「同じ時間・同じ場所」で行うこと。
これは先ほど紹介した「キュー」を応用したものである。
設定した時間・場所になると、勉強へのモチベーションが上がるようになるのだ。
〇まとめ
自分の先延ばしタイプに合った解決法で、先延ばしを減らそう!
<数理進学予備校イーズ WEBサイト>
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